ファッションブランドが採用した縫える和紙素材

ファッションブランドが採用した縫える和紙素材

ナオロンは、和紙の風合いを持ちながら機能性を備えた新素材です。
軽量でありながら耐久性に優れ、水にも強く、さらに縫製が可能という特徴があります。
これにより、従来は難しかったアパレル用途への展開も進んでいます。
本記事では、ファッションブランドによるコートへの活用事例を紹介します。

 

⚫︎事例概要


本事例は、日本発のファッションブランド KUON によるコート製品です。
素材にはソフトナオロンが使用されています。
構成は一般的な衣料と同様に、パターン設計された生地を裁断・縫製することでコートとして仕立てられています。
和紙由来の素材でありながら、日常着として成立する実用性を持たせている点が特徴です。


⚫︎ 活用ポイント

① 用途への適合性コートは面積が大きく、重量や取り扱いやすさが重要になります。
ソフトナオロンは軽量であるため、着用時の負担を抑えやすい素材です。
また、縫製可能であるため、既存の衣料設計に適用しやすい点も適合性につながっています。

② 機能面(耐久性・軽さなど)
ナオロンは破れにくく、水に強い特性を持ちます。
衣料用途においても、日常的な摩擦や環境変化に対応しやすい素材です。
軽量性と耐久性のバランスが、アウター用途としての実用性を支えています。

③ デザイン/素材表現(強調)
ナオロンがコートに採用される最大の理由は、単なる機能ではなく「素材そのものがデザインになる点」にあります。

布素材は織りや色柄によって表現されることが一般的ですが、ナオロンは素材自体が持つ質感で印象を作ります。
和紙特有のマットな表情、自然に入るシワ、わずかな硬さと柔らかさのバランスが、既存のテキスタイルとは異なる存在感を生み出します。

また、均一すぎない表情が一点ごとの個体差を生み、量産品でありながらもクラフト的な印象を持たせることができます。
これは、布では再現しにくい領域です。

さらに、経年変化によってシワや質感が深まり、着用とともに表情が変化していく点も特徴です。
この「使い込むことで完成していく素材」という性質は、ファッションにおける価値として重要視されています。

つまりナオロンは、「布の代替」ではなく、「布では表現できない質感と時間変化を持つ素材」として選ばれています。


⚫︎素材特性(ソフトナオロン)

・柔らかくしなやかな風合い
・軽量で着用時の負担が少ない
・破れにくく耐久性がある
・水に強く扱いやすい
・ミシン縫製が可能
・紙のような質感と布のような機能性を両立


⚫︎なぜこの用途に適しているか


コートには「軽さ」「耐久性」「加工性」に加えて、「見た目の存在感」が求められます。

一般的な布素材では、軽さや機能性は確保できても、素材そのものの存在感で差別化することは難しい場合があります。
ナオロンは、軽量で扱いやすいだけでなく、視覚的・触覚的な独自性を持つため、シンプルなデザインでも成立します。

また、縫製可能であることから、既存の衣料生産工程に組み込みやすい点も実用的です。
さらに、水への耐性があることで、日常使いの中でも安心して着用できます。

機能と表現の両立が求められるコートにおいて、ナオロンは有効な選択肢となります。


⚫︎まとめ


ナオロンは、和紙素材の新たな可能性として、アパレル分野にも展開されています。
特にソフトナオロンは、軽さと柔軟性に加え、素材そのものがデザインとなる点で評価されています。

布では表現できない質感や経年変化を活かした製品開発は、ブランドの独自性を高める手段の一つです。
今後もアパレルをはじめ、さまざまな分野での応用が期待されます。

OEM開発や素材選定のご相談も承っておりますので、新たな表現や製品開発の選択肢としてご検討ください。ご相談はこちらから

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