縫える和紙「ナオロン」の種類を比較|ソフトナオロンとハードナオロンの違い
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ナオロンには、用途や表現に応じて選べる複数の素材タイプがあります。
その中でも代表的なのが、ソフトナオロンとハードナオロンです。
どちらもナオロンならではの風合いや耐久性を持ちながら、質感や強度、適した用途には明確な違いがあります。
この記事では、ソフトナオロンとハードナオロンの違いを、物性値と用途の両面からわかりやすく比較します。
ソフトナオロンとハードナオロンの違いとは
ソフトナオロンは、やわらかくしなやかな風合いが特長の素材です。
一方、ハードナオロンは、より強度とハリを持ち、その硬さを活かした表現に向いています。
どちらも「紙のような見た目」と「布のような使いやすさ」をあわせ持つ素材ですが、求める仕上がりや用途によって選び方が変わります。
ソフトナオロンとハードナオロンの比較表
| 項目 | ソフトナオロン | ハードナオロン |
|---|---|---|
| 主な特長 | 柔らかい・しなやか | 強度が高い・ハリがある |
| 印象 | 紙と布のあいだのような自然な風合い | フラットでシャープな表情 |
| 向いている用途 | バッグ、ポーチ、衣料、雑貨、曲線的なデザイン | 自立タイプのバッグ、構造性のある製品、直線的なデザイン |
物性値で見るソフトナオロンとハードナオロンの違い
素材選定では、見た目や手ざわりだけでなく、数値としての違いも重要です。
以下は、ソフトナオロンとハードナオロンの参考物性値比較です。
| 項目 | 単位 | ソフトナオロン | ハードナオロン |
|---|---|---|---|
| 坪量 | g/㎡ | 84 | 142 |
| 厚さ | μm | 236 | 240 |
| 引き裂き強度(MD) | g/16sheets | 156 | 366 |
| 引き裂き強度(CD) | g/16sheets | 194 | 514 |
※参考物性値です。試験条件やロットにより数値は変動する場合があります。
※引き裂き強度MD,CDとは、MD(紙漉きの進行方向)に対して直角な方向。CDとは進行方向に並行に引き裂くことです。
物性値からわかるポイント
比較表を見ると、厚さはほぼ同等である一方、坪量と引き裂き強度には大きな違いがあります。
ハードナオロンは、ソフトナオロンに比べて坪量が高く、よりしっかりとした質感を持っています。
また、引き裂き強度はMD方向・CD方向ともにハードナオロンの方が高く、特に強度を求める用途に適しています。
つまり、同程度の厚みでも、より高い強度とハリを求める場合はハードナオロン、やわらかさやしなやかな質感を重視する場合はソフトナオロンが向いています。
ソフトナオロンの特長
ソフトナオロンは、やわらかく自然なシワ感があり、紙のような風合いを活かしやすい素材です。
手になじみやすく、折ったり縫ったりといった加工にもなじみやすいため、バッグやポーチ、衣料雑貨などに向いています。
紙の軽やかさを感じさせながら、布のように扱えることが大きな魅力です。

ハードナオロンの特長
ハードナオロンは、ソフトナオロンに比べて強度とハリがあり、面をきれいに見せたい製品や、形状を保ちたい用途に向いています。
フラットな表情を活かしたケース類や、構造性のある製品、ディスプレイ用途などでも使いやすい素材です。
しっかりとした素材感を持ちながら、紙のような独特の存在感を表現できる点が特長です。

用途別に見るおすすめの選び方
やわらかさや風合いを重視するならソフトナオロン
ソフトナオロンは、しなやかさや軽やかさを活かしたい製品に適しています。
たとえば、バッグ、ポーチ、巾着、アパレル小物、雑貨などに向いています。

強度や形状保持を重視するならハードナオロン
ハードナオロンは、強度や自立感、フラットな見え方を重視したい用途に適しています。
たとえば、ケース、カバー、パネル、什器、構造性のある製品などに向いています。

ソフトナオロンとハードナオロン、どちらを選ぶべきか
素材選びで大切なのは、単純に「強い」「柔らかい」だけでなく、どのような製品に仕上げたいかを明確にすることです。
やわらかな表情や使い心地を重視するならソフトナオロン、強度やハリ、構造的な見せ方を重視するならハードナオロンがおすすめです。
ナオロンは、紙のような表情と実用性をあわせ持つ素材だからこそ、用途に合わせた選定によって魅力をより引き出すことができます。
まとめ
ソフトナオロンとハードナオロンは、どちらもナオロンならではの風合いと耐久性を持ちながら、性質にははっきりとした違いがあります。
ソフトナオロンは、しなやかで自然な風合いを活かしたい用途に適した素材です。
ハードナオロンは、強度やハリを活かして構造性のある表現をしたい用途に適した素材です。
製品の用途や仕上がりのイメージに合わせて、最適なナオロンを選ぶことが大切です。
ナオロン素材についてのご相談
ナオロン素材の選定や用途のご相談、OEM・別注に関するお問い合わせも承っています。
用途に応じた素材選びをご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。